約2年前から、クラウドサービス事業者として、Assuredを活用したセキュリティ情報開示をされているサイボウズ株式会社様に、Assuredの利用開始に至るまでの背景や課題、活用に際しての取り組み、その効果について伺いました。
会社名:サイボウズ株式会社
ご所属部門: システムコンサルティング本部
ご担当者様:(写真左から)萩澤 佑樹様・櫻屋 光理 様
萩澤様:
昨年は年間で530件対応しており1ヶ月あたり平均45件程度です。この数は年々右肩上がりで増え続けています。
櫻屋様:
当社はAssured利用前から、ホームページ(https://www.cybozu.com/jp/)上に経済産業省のガイドラインに沿ったチェックシートを公開しており、基本的には公開情報を参考にしていただくかたちで、個別のチェックシート回答は受け付けていません。公開情報だけでは判断できないという場合のみ営業担当経由で個別依頼を受けているのですが、それでも多くのセキュリティチェックシート対応に追われている状況です。
萩澤様:
お客様から個別にいただくチェックシートは、kintone上で管理をしています。今年の1〜3月は過去最高で月60件ほど依頼がありました。
新規依頼と定期調査の割合は7:3程度で、2回目以降の依頼により純増しているというよりも、新規の依頼が増えています。もちろん、ビジネス上良いことではありますが、その分、対応の負担が重くなり続けている状況です。
萩澤様: お客様毎にチェックシートの項目数が異なりますが、何百項目とあれば何時間もかかります。軽いものであれば、用意しているナレッジのテンプレを活用してすぐに対応できる場合もありますが、込み入ったものだと、他部署への確認が必要になるなど、非常に工数がかかります。
平均で1件あたり0.34日分、時間にすると2〜3時間かかっており、月50件の対応で150時間、約1人月分を要している計算です。
萩澤様:
2021年末に、セキュリティチェックシートの業務を他のメンバーから引き受けることになり、この状況をどうにかできないかと調べたときに、世古さんという弁護士の方が書かれているWeb記事(https://www.cloudsign.jp/media/20210922-saassecurity3/)を見つけまして。クラウドサービスのセキュリティの確かめ方として様々な方法があるなかで、Assuredのような第三者確認モデルに注目していると書かれているのを読んだのが一番のきっかけでした。こうした有識者の方からも注目されているサービスということで、まずは情報を載せておこうという後押しになりました。