クラウドリスク評価「Assured」と千葉県柏市、
安心安全なクラウド活用推進に向けた包括連携協定を締結
〜自治体初のAssured導入、自治体DXを加速〜

 

Visionalグループの株式会社アシュアード(所在地:東京都渋谷区/代表取締役社長:大森 厚志)と、千葉県柏市(市長:太田 和美)は、安心安全なクラウド活用推進を目的に、2023年1月24日に連携協定を締結しました。

積極的にDXを推進する柏市では、自治体として初めてAssuredを導入し、クラウドサービスのリスク評価体制を強化します。市民の皆様に柏市のデジタル施策を安心してご利用いただくため、また、安心安全なクラウド活用による柏市の更なるDX推進に向けて、連携を図ってまいります。



柏市におけるDXの取り組み

社会全体のDXが加速する中、自治体においてもデジタル化は必要不可欠です。2022年9月には「自治体DX推進計画」が改定され、自治体におけるDXの推進体制の構築や、重点取組事項として業務システムの改革等が盛り込まれました。柏市ではいち早くDX推進に着手しており、2022年4月に「柏市DX推進ガイドライン」を策定しました。市民の皆様にこれからも「柏市に住んでよかった、住み続けたい」と思っていただくために、「つながる市役所」と「業務改⾰・効率化・価値創造」を将来像に掲げ、DXを推進しています。2023年1月24日からは電子図書サービスの提供を開始、2月には公共施設のキャッシュレス決済サービスの整備完了を目指すなど、市民の皆様にとって住みやすいまちづくりを進めています。


電子行政サービスに対するセキュリティ不安

総務省によると、電子行政サービスの利用状況について、諸外国では60%以上の人が利用している一方で、日本では23.8%にとどまっており、電子行政サービスの浸透が遅れていることが明らかです。利用が困難な理由として、日本では「セキュリティへの不安」との回答が36.9%と最も多く、自治体DX推進の足かせになっていると考えられます。(※)

柏市では、総務省が提示する「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」にもとづき情報セキュリティポリシーを改定したうえで、適切なクラウドサービスの利用に取り組んでいます。2022年3月のガイドライン改定により、各自治体が利用する外部サービスのセキュリティ評価が必須となりました。しかし、自治体の特性として定期的な人事異動があり、セキュリティ専門人材の育成が難しく、セキュリティ評価が属人化してしまうという課題がありました。また、リスク評価業務に膨大な工数がかかることで、今後さらなるDXを推進するにあたっての足かせとなる可能性がありました。そのため、属人的な判断に頼らないセキュリティリスク評価基準の統一化と、業務の効率化が求められていました。

 

※参照:総務省「令和4年版情報通信白書」 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nf308000.html#d0308490

 

 

自治体初となるAssuredの導入

Assuredは、国内外のクラウドリスク評価情報を一元化したデータベースです。柏市では、自治体として初めてAssuredを導入し、市民サービス等で使用しているクラウドサービスのセキュリティ再評価を進めています。また今後、クラウドサービスを新たに利用する場合の審査フローを確立し、市民の皆様に安心してサービスをご利用いただくためのセキュリティ対策を強化していきます。さらにこの度、安心安全なクラウド活用推進に向けた包括連携協定を締結し、柏市のセキュリティ体制の構築と、更なるDX推進に向けて連携を強化してまいります。

【包括連携協定概要】

  1. 締結日
    • 2023年1月24日
  2. 本協定の目的
    • 相互に緊密に連携することにより、双方の資源を有効に活用した協働による活動を推進し、柏市のDX推進に資する
  3. 本協定の内容
    • 下記について連携し協力します

(1) 安心安全なクラウド活用に関すること

(2) クラウドサービス選定において考慮すべき項目・基準の策定に関すること

(3) セキュリティ人材の育成に向けた支援に関すること

(4) クラウド活用に関する先進事例等の研究業務に関すること

 

 

千葉県柏市長 太田 和美 氏 コメント

柏市では、デジタル施策においては「便利さ」と「安心安全」を両立することが大切であり、そのためのセキュリティ体制を整備することが喫緊の課題であると認識していました。
そのような中、クラウドサービスのセキュリティチェックの精度を高めるとともに、セキュリティチェック業務の標準化に寄与するものとして、自治体として初めてAssuredを導入しました。デジタル施策で利用するクラウドサービス等について十分なセキュリティチェックを行うことができる体制を整えることで、市民の皆様も安心して柏市のデジタル施策をご利用いただけると考えています。
今回、市として協定を結び相互に連携することで、 各クラウドサービスのセキュリティチェックだけでなく、双方の資源を有効に活用した包括的な結びつきを深め、協働して安心安全なクラウド活用を促進し、「便利さ」と「安心安全」を両立したDX推進につながることを期待しております。また、このような取り組みが全国に広がり、自治体におけるDXがより一層加速することを願っています。



株式会社アシュアード 代表取締役社長 
大森 厚志 コメント

このたび、積極的にDXに取り組む柏市様と、安心安全なクラウド活用推進に向けた連携協定を締結することができ、大変光栄に思います。
総務省が「自治体DX推進計画」を策定している通り、民間企業のみならず自治体においてもDX、クラウド活用が必要不可欠です。また昨年末には「デジタル田園都市国家構想」の総合戦略が閣議決定され、政府としても自治体DXを強く後押ししています。一方で、様々なインシデントも発生していることから、クラウドサービス利用時のリスク評価が求められており、各自治体において評価・選定基準を策定する必要があります。柏市様では、DXにおけるベースとなる視点の1つとして「情報セキュリティ」を掲げており、いち早くクラウドリスク評価の重要性に着目し、自治体として初めてAssuredを導入いただきました。
今回の連携では、各クラウドサービスのセキュリティチェックのみならず、総務省ガイドラインに則した柏市様のクラウドサービス選定におけるポリシー策定等、相互に連携することで、更なるDX推進に貢献したいと考えています。また、柏市様をモデルケースとして、他自治体においても安心安全なクラウド活用を推進することで、自治体DXの加速に寄与することを目指しています。
今後も、安全なクラウド活用によるDXを推進するため、サービスを磨いてまいります。