中外製薬株式会社様ご導入事例の紹介

中外製薬株式会社(所在地:東京都中央区/代表取締役社長 CEO:奥田 修)は、「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)2022」において、DXの取り組みが最も優れた企業として「DXグランプリ2022」に選定(※1)されるなど、積極的にDXを推進しています。

そのなか、社内で急増するクラウド利用において、リスク評価を適切に行ったうえでより安心安全にクラウド利用を推進するため、Assuredをご導入いただきました。

 

そこでこの度、中外製薬でDX推進をご担当されているデジタルトランスフォーメーションユニット ITソリューション部 德丸氏にAssuredのご導入に至った背景をお聞きしました。

中外製薬様は「DXグランプリ2022」に選定されるなど、デジタル活用において先進的な取り組みをされています。その取り組みや背景についてお聞かせください。

德丸氏:
中外製薬は、ヘルスケア産業のトップイノベーター像の実現を目指し、成長戦略「TOP I 2030」のキードライバーの1つとして「DX」を位置づけています。
DXの推進にあたっては、2030年を見据えたロードマップ「CHUGAI DIGITAL VISION 2030」を掲げ、「デジタル基盤の強化」「すべてのバリューチェーン効率化」「デジタルを活用した革新的な新薬創出」の3つの基本戦略によって、中外製薬のビジネスを変革し、社会を変えるヘルスケアソリューションの提供を目指しています。

2021年は、Phase 1(人・文化を変える)の最終年として、組織風土・文化の改革やデジタル人財の育成などソフト面と基盤とクラウドを始めとするハード面のデジタル・IT基盤の強化を進めてきました。2022年からはPhase 2(ビジネスを変える)へ移行し、特に注力するデジタルを活用した革新的な新薬創出(DxD3 ※2)に向けて、データ利活用の加速、デジタル人財育成基盤の更なる進化、デジタル技術におけるオープンイノベーションの促進等に取り組んでいます。
出典:中外製薬株式会社アニュアルレポート2021(2021年12月期) P41から抜粋 
https://www.chugai-pharm.co.jp/ir/reports_downloads/annual_reports/files/jAR2021_12_spread.pdf

このようにデジタルを活用しビジネスを加速するうえで、クラウドサービスの利用は必要不可欠です。急増するクラウドサービスの利用要求に対して、安全なクラウドサービスを見極めたうえで利用しなければならない点において適切な管理体制の構築が急務の状況でした。

※1 経済産業省と東京証券取引所が選定する「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)2022」において「DXグランプリ2022」に選定:https://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20220608113000_1224.html
※2 Digital transformation for Drug Discovery and Development

クラウド活用を推進されるなかで、どのような課題感をお持ちだったのでしょうか?

德丸氏:
これまで、利用するクラウドサービスのリスク評価については、自社で作成したセキュリティチェックシートをクラウドサービス導入部門に記入してもらい、記入内容から利用可否を判断していました。しかし、導入部門への負荷を低減するために、必要最低限のセキュリティチェックに留まっており、網羅性に欠けているという課題感がありました。

さらに、クラウドサービス利用の増加に伴い、必要最低限としたチェックであってもセキュリティ担当者への負荷が多大となり、このような業務コストの削減のための対策を模索していました。

そのなかで、Assuredに感じたメリットをお聞かせください。

德丸氏:
1つ目に、セキュリティ専門家による客観的かつ正確性の高いクラウドリスク評価情報を取得できる点です。
セキュリティの専門知識を持つ有資格者が第三者の中立的な視点で評価した情報を元にクラウド利用の判断が出来るため社内のクラウド利用を促進出来ると感じました。
また、Assuredはセキュリティリスクのスコアに関係なくクラウドサービスのリスクを定性的に提示する点も評価しています。高スコアのクラウドサービスであっても管理者や利用者が気を付けるべきポイントが明確になるため、クラウドサービスを利用するうえであらかじめ気を付けなければいけないリスクを把握し、予防策を講じることができます。

2つ目に、Assuredはクラウドサービスのリスクを定期的に再評価しており、スコアが変動した場合は通知されるため、リスクが高まったクラウドサービスをタイムリーに把握することができます。
クラウドサービスは機能や脆弱性、構成などが日々変化するため、本機能は非常に重要であり、Assured導入前は運用できていなかったポイントになります。また、弊社ではクラウドサービスの棚卸を定期的に実施しており、その際にもAssuredの活用を検討しています。導入時から変化したリスクをクラウドサービスの管理者に共有することで、リスク低減に資する対策を実施できます。

そのようにご期待いただけて大変光栄です。引き続き、社会全体でのクラウド活用促進の一助となれるよう精進して参ります。

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